『P・F・ドラッカー-マネジメント思想の源流と展望』(文眞堂)

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井坂康志『P・F・ドラッカー――マネジメント思想の源流と展望』(文眞堂)

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戦争と革命の20世紀に「希望の水脈」を探り当てた“新しい思想家”その真実の姿--。

 

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【推薦の言葉】

 

 

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マネジメント形成史の一端が浮かび上がる

今まで明らかでなかったドラッカーのヨーロッパ期に焦点を当てることで、マネジメント形成史の一端が鋭く浮かび上がってくる」――野中郁次郎(一橋大学名誉教授) 

上田先生お写真
知られざる迫力、凄まじさ

「新しい思想家ドラッカーの本質を根底から突き詰めようとしている。読者は、彼の知られざる迫力、凄まじさを思い知らされることになるだろう」――上田惇生(ものつくり大学名誉教授) 

 

阪井和男
根に眠るものは何だったのか?

「ドラッカーの崇高な使命を解明する。マネジメントと社会生態学という双幹の大樹にどのような根があったのか――」――阪井和男(明治大学法学部教授、ドラッカー学会代表)

 

三浦
難所を打開した特筆すべき成果

「ドラッカーは異色の思想家であり、アカデミックに評価するのは至難である。彼自身が反アカデミックな知的作法を特徴としていたためである。本来、反アカデミックのドラッカーをアカデミックに評価する——。本書の著者は、その矛盾に戦いを挑み、次なる展開への要路を打開したように見える。ドラッカー研究史において特筆に値する成果であると思う」――三浦一郎(立命館大学名誉教授、前ドラッカー学会代表)

 

須藤修
知の再構成に果敢に挑んでいる

「ドラッカーは、アカデミズムと経営実務の両者のインタラクティブでファジーな領域に位置し、常に鋭い考察を展開してきた。井坂氏は、メディアの実務家とアカデミズムの双方に軸足を置き活躍してきた経歴もあり、アカデミズムのスコープだけでは捉えきれないドラッカーの総合的分析を遂行している。そのことを通して、社会科学、あるいは知そのものの再構成に果敢に挑んでいる。本書は井坂氏の今後さらなる活躍を期待させるものである――須藤修(東京大学大学院情報学環教授・東京大学総合教育研究センター長) 

多田治
なめらかな筆致と透徹した思考

「マネジメントと知識社会、社会生態学が絶妙に織り重なったドラッカーの一連の営為を、なめらかな筆致と透徹した思考でまとめあげた良書。本書には明らかに、経済学的であると同時に文学的でもあり続けてきた著者・井坂氏の、才能と人柄があふれ出ている」――多田治(一橋大学大学院社会学研究科教授) 

西條剛央
「超入門書」というべき良書

「人、思想、業績に通底するドラッカーの本質を、精緻な文体で浮き彫りにしていく本書は、ドラッカーの『超入門書』というべき良書である。読者は『社会実存哲学者』というべき新たなドラッカー像を観取するだろう――西條剛央(早稲田大学商学学術院客員准教授、ドラッカー学会シニア・アカデミック・フェロー) 

友成真一
未来のマネジメントへの鋭い触発

 「社会生態学者として『自由の真の意味』を追求したドラッカーの原点として、どのような『個としての苦悩や葛藤』があったのか。その過程で、どのような『問い』を生涯にわたり問い続けていったのか。本書には、彼の『問いかけ』の動機を根底から支える鋭敏な問題意識が充溢しており、マネジメントの未来を考える上でもかけがえのない触発を与えてくれる――友成真一(早稲田大学大学院教授・早稲田大学社会連携研究所長)

 

島田恒
ドラッカー経営学の思想的真髄を探求

「本著はドラッカー経営学の思想性を形成初期から深く抉っている。ドラッカー自身、『自由と機能』を目指し、思想を基盤として機能する社会と個人のための経営学を終生貫いた。経営学は、ともすれば『実務に役立つ』『効果が得られる』ことに評価が集まる傾向があるが、ドラッカー経営学の真髄を思想性に求め、わが国学界でもユニークで重要な貢献となっている」――島田恒(関西学院大学客員講師、経営学博士) 

 

岩崎夏海
マネジメント理解の必須の書

 「マネジメントをすばやく、かつ的確に理解するためには、ドラッカーさんの来歴を知るのが一番だ。本書は、そのこれ以上ない助けとなる」――岩崎夏海(『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』著者)

 

Joseph Lee
人、言論、思想の成り立ちを知る上での必読書

Drucker has always taught us that Management is a liberal art; i.e., that it is about humanity. Yasushi Isaka has captured the humanity of Drucker through a look at his life in Europe, where his world view was formed. Without knowing Drucker’s humanity, we will never understand the true meaning of his words. This book will help us get one step closer.  Joseph Lee (Director EAD and Former Adjunct Professor – Drucker School)

 

蓬台浩明
プロフェッショナルにこそ読んでほしい

「井坂氏は緻密な論理を駆使しながらも、現実世界の神秘を解する人である。氏の考案した『フィードバック手帳』は私の会社でも採用し大きな成果をあげてきた。本書はドラッカーの総合的研究であるけれども、経営の任にあたる者や日々働く人々にとって、純然たる個としての感受性、倫理観、美意識などの精神的営為が現実的課題遂行にあってどれほどの深い意味をもつかに言及されており、心から励まされる思いがする。マネジメントの根を形成する豊かな真善美の世界を垣間見させられ、日々の実務に邁進するプロフェッショナルにも一読をお勧めしたい」――蓬台浩明(㈱都田建設代表取締役社長)