予期せぬ成功――。
ある意味で、ドラッカーの推奨するイノベーションの本質がここにある。予期しなかったことの内省がイノベーションのはじめなのかもしれない。
ドラッカーの書物には、予期せぬことがらを利用できなかったり、ないがしろにしたために競争相手の後塵を拝し、やがて事業が消滅していった例がたくさん出てくる。彼らは自らの考える成功以外に成功はないと信じることで、現実に起こっている成功を拒否する。
「ここ半年ほどで想像もできないほど成果が上がったことはありませんでしたか」とドラッカーはクライアントに質問した。つづきを読む→「予期せぬことを利用する方法」